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大島団七(圭史)は、根っからの悪党で、しかも男の色気たっぷりの浪人者。その団七が横恋慕する芸者お辰(國太郎)は、すでに吾妻屋徳兵衛(梅雀)という夫のある身。団七はお辰と瓜ふたつのお梶(國太郎二役)の父親・玉島兵太夫(鶴蔵)を殺して“千寿院の宝刀”を奪ったうえ、そうとは知らないお梶を「敵討ちを…」と騙して夫婦となる。が、後にそのお梶をも殺害。やがてお梶・お辰は姉妹とわかって……。
お辰と父親・三河屋儀平次(矢之輔)。芸者お磯(杏佳)に入れあげた釣舟の三吉(広也)。兵太夫殺しとお梶殺し、この二つの犯罪に複雑に絡み合った人間関係――。
果たして、この“謎の帯”は解けるのか…?

 

 



魚屋の宗五郎(梅之助)は、商売熱心な律義者。だが、酒乱が玉に瑕(きず)とて禁酒の誓いを立てていた。
明神様の祭りの日、磯部の殿様に妾奉公していた妹が、不義密通の疑いでお手打ちになったという知らせ。父親太兵衛(竜之介)、女房おはま(菊之丞)、若い者三吉(矢之輔)らが騒ぐのを抑えているところへ、訪ねてきた腰元おなぎ(杏佳)から、不義密通は濡れ衣と聞かされ……。
おなぎが持参した酒に手をつけ、ついには酒乱の態で「磯部の屋敷へ」と家を飛び出すまでの、迫真の演技と見事なアンサンブルは、生世話の醍醐味――。 

 

 
 
 

 

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