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ご存知の方も多いかと思いますが、前進座劇場には本格的な歌舞伎が上演できる本花道の設備があります。でも今回の『女殺油地獄』公演は全国巡演。全国の主なホールに本花道の設備がある舞台はほんのわずかです。ほどんどが脇仮花道などと呼ばれる下手の客席の壁に沿っている花道です。本花道とは寸法も位置も随分違いますから、芝居の仕方も少々変わってきます。
そこで、稽古では本花道の設備を使わずに、左の写真のように仮設の脇花道を設営して、全国のホールになるべく近い形で稽古をしています。
でもやっぱり歌舞伎は本花道が一番。全国に本花道がある劇場が少しでも多く建設されることを期待したいですね。