
サチは小学校三年生。入院しているお母さんに毎日お話を聞かせます。
今宵はクリスマスイブ。サチは幼馴染のキチの話をしました。
学校でいじめっこにからかわれたキチは言いました。
「青いサンタはいるんだ!」
そう叫んだキチに友達はびっくりしてしまいます。だって、キチは決して大きな声をだすような子ではなかったからです。
キチの話をしながら寝てしまったサチはキチの夢を見ます。夢の中のキチは大人っぽい顔でサチにサンタの町行きの切符をくれるのです。
お父さんに肩を叩かれて起きたサチはお母さんが居ないことに気づきます。お父さんは大丈夫というだけで、何も教えてくれません。
悲しい思いでいるサチは夢の中でキチにもらった切符を手にしていました。サチが大きく切符をかざすと窓の外にサンタの町行きのバスが着いたのでした。
バスを降りると真夏のサンタの町でした。
町にはおもちゃが沢山ちらばっています。サチは近くで洗濯をしていたサンタたちにキチのことをたずねます。しかし、サンタたちはキチのことを知りません。そこで、青いサンタのことを聞いてみると、今まで晴れていた空は一気にくもり、赤いサンタたちは青いサンタに変身してしまいました。そして、低い声のブルースの中、青いサンタのボスが現れます。
ボスは言います。
「今宵はクリスマスイブ、行こう、子どもたちの下へ。子どもたちの心を奪いに!」
サチはそうして、夜の街へキチを探しに出かけるのです。
