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かいせつ

多くの新歌舞伎作品を残し、小説「半七捕物帳」でも知られる、岡本綺堂の名作。
旗本・青山播磨とそれに仕える腰元・お菊との身分を超えた純愛を、世に知られる皿屋敷伝説を素材にして、怪談とは全く異なる、儚く美しいラブストーリーに仕立てています。
お菊をはじめ、従来は女形を当ててきた役に女優を起用し、演出には歌舞伎とオペレッタの両分野で活躍する寺崎裕則氏を迎えます。
稀有な美しい愛の寓話を現代に蘇生する舞台にご期待下さい。

あらすじ

播磨(嵐芳三郎)とお菊(今村文美)は、主従の関係を超えて愛し合い、播磨はお菊を妻に迎えるつもりでいます。しかし、播磨にもたらされた縁談話を知り不安になったお菊は、割れば手討との掟のある家宝の皿をわざと割って、播磨の本心を確かめようとします。
粗相して皿を割ったと聞いて播磨は、お菊を許しますが、実は自分の愛を試された事実を知って……。

文七元結

かいせつ


落語でもお馴染み、三遊亭圓朝の人情噺を芝居にした、笑いと涙にあふれた傑作。前進座では、一九五八年の初演いらい、八百回を超えて上演されてきた人気演目です。いじらしい真心に泣き、引っ込められない意地に笑い、いかにも江戸っ子らしい登場人物たちが繰り広げる、心うるおす一幕をお楽しみいただきます。

あらすじ


左官の長兵衛(藤川矢之輔)は、腕はいいが遊び好き、バクチと酒にかまけて稼業はほったらかし。
女房お兼(河原崎國太郎)との間には喧嘩が絶えません。
娘お久(本村祐樹)は、そんな不和に心を痛めて、自ら吉原の遊女屋佐野槌に身を売って金を拵えようとします。娘の孝行に打たれた長兵衛は、すっかり目が覚め、懸命に働いて一年のうちに迎えにくると誓い、佐野槌から五十両を借り受けます。
その帰り道、身投げしようとしている若い男文七(忠村臣弥)を助けるのですが……。




Zenshinza Kabuki
May 2015 National Theater of Japan