薄桜記

あらすじ

 

   満開の桜の下で出会った男と女。旗本でありながら、一刀流の剣豪である
「丹下典膳」と上杉家江戸家老の娘「千春」。

   やがて結ばれた二人だったが典膳は妻の名誉を守るために、片腕を失い、
家も断絶する。

 

浪人になった典膳を助けたのが、高田の馬場の仇討ちで名を挙げやがて赤穂、
浅野家家臣となる「中山安兵衛」。

 

   一方典膳は吉良上野介の用心棒となり、固い友情で結ばれていた二人だったが、浅野内匠頭の刃傷により、敵対することになる。

 

   武士の「誇り」と妻への「愛」を貫いた片腕の剣豪丹下典膳。

赤穂浪士討入り前夜降りしきる雪の中で対決する典膳と安兵衛。

追う千春。「誇り」と「愛」を貫いた男と女に雪降りやまず・・・・・。