かいせつ・あらすじ

操り三番叟

 

かいせつ

「三番隻」は、おめでたい場で舞われるご祝儀の踊り。歌舞伎にいくつもの、“三番隻 もの”がありますが、この『操り三番隻』はとりわけ人気の高い一作です。
踊り手が糸操り人形になって踊るという奇抜な趣向で、だらりと両手をさげていた人形が踊り出し、途中糸がもつれクルクル回って倒れたり…。
躍動的でユーモラスな一幕をお楽しみください。

 

口上

 

記号 かいせつ

一九六九年以来、多くのみなさまとともに過ごした中日劇場。思い出と感謝を胸に藤川矢之輔が「ロ上」 申し上げ候。


人情噺文七元結

 

記号 かいせつ

落語でもお馴染み、三遊亭園朝の人情噺を芝居にした、笑いと涙にあふれた傑作。前進座では、一九五八年の初演いらい、八百回を超えて上演されてきた人気演目です。
いじらしい真心に泣き、引っ込められない意地に笑い、いかにも江戸っ子らしい登場人物たちが繰り広げる心うるおす一幕をお楽しみいただきます。

 

記号 あらすじ

左官の長兵衛(矢之輔)は、腕はいいが遊び好き、バクチと酒にかまけて稼業はほったらかし。女房お兼(園太郎)との間には喧嘩が絶えません。娘お久(有田)は、そんな不和に心を痛めて、自ら吉原の遊女屋佐野槌に身を売って金を拵えようとします。
娘の孝行に打たれた長兵衛は、すっかり目が覚め、懸命に働いて一年のうちに迎えにくると誓い、佐野槌から五十両を借り受けます。その帰り道、身投げしようとしている若い男文七(臣弥)を助けるのですが…。