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2005年4月1日版

 

出雲の阿国

全国巡演

 

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Vol.3
班内HP担当=石田聡


移動日にて

自由時間のつくり易い移動日ながら、朝から生憎の雨。そんな中、今後出演する演目のためにロケハンしてきた中馬隆宏君に現地に触れた感想を聞かせてもらいました。

去る3月22日午前7時40分、自分達を乗せた運命のフェリーが港を出港した・・・。
こんにちは、中馬隆宏です! 今回は「今日われ生きてあり」のロケハンで山口県周南から船に乗り大津島に行ってきました。

当日のメンバーは自分(宇佐美伍長役)を含め、志村さん(香坂司郎役)栗沢さん(大石伍長役)菊池さん(小松原軍曹役)そしてスーパーアドバイザー高橋祐一郎さんの指揮のもといざ下船。
しかし天候は生憎の雨、しかも寒い、艱難辛苦もなんのその。若き?我々の情熱を止められるはずもなくコバルトブルーの海を横目に迎えてくれたのは「回天」に乗り戦死した若人たちの墓碑でした。
「回天」とは巡航魚雷を改造し、ひと一人を乗り込み可能に開発した特攻魚雷で当時の戦艦ならどんな船でも撃沈したというものです。
その墓碑を抜け回天記念館へ。中には若くして散って行った少年兵たちの遺品、家族に宛た手紙、どれも胸を突かれるものばかりでしたが、その手紙に「お父さん、お父さんの髭は痛かったです」という文がありいたたまれなくなりその場を後にしました。
その後時間の都合もあり祐一郎さんを先頭に駆け足行進。「回天発射場跡」「火薬実験室(今現在、小学校の倉庫になっている)」「地獄の階段(隊員たちが訓練所から宿舎へ帰る途中にある階段)」などを廻り次の公演地へ向いました。

今回のロケで一番こころに残ったこと、それは「回天記念館」を案内していただいた方が言った「確かに戦争は愚かしいこと、しかし非難するも賛同するもその時代に自分たちが生きていたらどうなのか?その上で言葉を発して下さい」この言葉でした。
大津島での体験は「今日われ−」に生かしていきます。
みなさん御期待下さい!

それではつぎの公演地へ・・・・行って参ります!

【中馬隆広 記】


     
  ◆ 回天前にて。  
  ◆ 墓碑前にて。  
   
◆ 回天発射場前にて、高橋佑一郎さんと菊池亮くん。 地獄の階段にて。 ◆ 現在倉庫になっている、火薬実験室。 写真をクリックすると拡大表示されます。  

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