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  みどころ

  ◆船山馨先生に捧げる(ジェームス三木)
  ◆再び睦太郎に挑戦(嵐 広也)
  ◆心燃やすジェームス三木作品(浜名実貴)

  船山馨先生に捧げる
ジェームス三木

庶民の目を通して、幕末の徳島藩の激動の実相に迫った原作に、強く心うたれた私は、TBSに持ちかけて、半年間の連続テレビ小説にした。1973年のことである。船山馨先生には、懇切丁寧なご指導を受けた。淡路島には、先生直筆の[お登勢の碑]が、今も残されている。

2001年には、NHKの金曜時代劇で、再びドラマ化する幸運を得た。これも好評であった。そして3度目は、はからずも前進座から、舞台化の話がきた。全力をつくして、船山先生の霊にこの作品を捧げたいと思っている。

(『お登勢』チラシより) 

 
  再び、睦太郎に挑戦

嵐 広也(睦太郎役)
嵐 広也(睦太郎役)  

 

NHKの金曜時代劇「お登勢」にて、加納睦太郎をやらせていただいてから、いつかこの作品が舞台化されないかと心待ちにしておりました。それがこの度テレビの時と同じく、ジェームス三木先生の脚本演出で、役も睦太郎≠いただきこんなに嬉しいことはありません。

幕末は、世の中を変えようとするものと、武家社会を守ろうとするものがぶつかり合う、とても熱い時代です。そのなかで睦太郎は、加納家の嫡男として武士らしい生き様を貫こうとするのですが、揺れ動く時代の中で、自分の信念を貫き通すことの困難さに戸惑い、挫折し、いつしか奉公人のお登勢に心惹かれていきます。お登勢という純真な心を持った女性に安らぎを覚えたのかもしれません。武家の嫡男が奉公人を妻に迎えたいと望むことは、当時としてはありえないことです。しかし、人を愛してしまったら身分の違いなど全く眼中になくなるという、純粋な心を持っている男なのです。

テレビも舞台も、真実感をもって演じると言うことでは全く変わりはありません。睦太郎という男を、より深く演じられるよう、稽古に臨みたいと思っております。ぜひお一人でも多くの方に、前進座の『お登勢』を観て頂きたいです。皆様、どうぞ劇場にお越しください。宜しくお願い致します。

 
  心燃やすジェームス三木作品
浜名実貴(お登勢役)
浜名実貴(お登勢役)

 

皆さん、こんにちは。浜名実貴です。いつも前進座を支えていただきまして、本当にありがとうございます。

さて、十月には船山馨原作/ジェームス三木脚本・演出の『お登勢』を、前進座が初めて舞台化致します。
私は、主人公お登勢≠演らせていただくことになりました。淡路島の貧農の娘・お登勢は奉公先の加納家で恋を知り、政争に巻き込まれていきます。幕末の激動の時代に、初恋の人を一途に想い続けながら健気に生きるお登勢の青春を、私も舞台の上で懸命に生きたいと思っております。

ジェームス三木先生の演出は、入座まもない研究生の頃『煙が目にしみる』に出演させていただいたときに経験しました。とにかく楽しく、稽古場でいろいろなことがどんどん変わって行くのが刺激的でした。ですからこの『お登勢』も、どんな舞台になって皆さんの前に登場するのかは、本当にフタを開けてのお楽しみ…といったところです。私も調理されるのを待つ《大根》の心境です。

久々にジェームス三木作品に関われることを、今からとても楽しみにしています。大いに心を燃やして、皆さんに喜んでいただける舞台創りに全力を尽くします。

世の中が大きく変わろうとするとき、人はどんな生き方を選ぶのか…。登場する役々も魅力いっぱいの人物たちです。皆さん、どうぞご期待下さい!

   (ともに、前進座友の会会報69号より) 

 

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