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◇まず、わたくし、金子は、僭越ながら拍子柝を担当しております。

拍子木と申しますとあのかぶきの中でちょうんちょうんとなりまするあれでございます。たまに幕が開きますときや閉まるときにわたくしの顔がぽろりんと舞台の袖からはみ出しておりますので、観劇の際には、ちらりと御一瞥くださると幸いでございます。

「三人吉三」の場合でございますと、序幕の大川端、また、大切の火の見櫓の場での決まりの柝が見せ場となっております。決まりの柝と申しますのはお芝居の場の最後に「ちょうん」と大きく一回打つあれでございます。この二回は「ちょうんぱあ」と申しまして、わたくしの柝をきっかけに全てのしょうめいが灯りまして、大団円を迎えるという趣向でございます。お芝居のくらいまっくすでございますのでわたくしも前進座秘伝雷鳥の柝で勤めさせて頂いております(うそでございます)。

三人吉三 旅だより

 

続きまして、付け打ちをご紹介いたしとう存じます。

大阪松竹座大道具たつた舞台から岡本章吾が相勤めましてございます。
付け打ちとは舞台の上手の方でばたりばたりと板に柝を打ち付けておりますあれでございます。

彼は特異な経歴の持ち主でお若くしておうどうぐの世界に入られました方でございます。舞踊の名取でもございまして、お出番をお待ちになるときには舞台袖にて‘てふてふ'と舞って待っておられることもございます(ゆうもあでございます)。
三人吉三 附け打ち

 

次に、幕引をご紹介いたしとう存じます。

京都南座大道具たつた舞台から片岡壮輔が相勤めましてございます。
幕引とは定式幕と呼ばれる三色のすとらいぷの幕をしやあっと引くあれでございます。しんちょうは百九十せんちに近いのですがたいじゅうは六十五きろぐらむ程度と大変細身の方でございます。わたくしが高いところにあるものを取りたいときに、台となるものを捜しておりますと「かにやん、届くで」と事も無げに仰られます。頼もしい御仁でございます(男はしんちょうでございます)。
三人吉三 幕引き

 

おしまいに揚幕をご紹介いたしとう存じます。

前進座文芸演出部から鈴木幹二が相勤めましてございます。
揚幕とは花道の出入口に張ってあります幕をしやりんと開けておりますあれでございます。

彼は舞台仕込の時には定式幕を吊るのが担当でございます。歌舞伎演目の巡演で仮設の定式幕を吊る劇団はわたくしども前進座だけでございます。その前進座で唯一“チルホール(手動式ワイヤーロープウィンチ)”にて定式幕をどこの会館でも吊れる漢が鈴木幹二でございます。名実ともに前進座一、ひいては日本一、ということは世界一の定式幕吊り職人でございます(ぎねすぶっく担当の方はごれんらくを)。

とれーどまーくは頭に巻いたたおるでございます。黒衣に野球帽という時代もございました。巡演めんばあは「え?」と思うのですが、「まあ、いいかあ」と思わせる和みきやらでございます。幕間には花道に登場し雪布を張っておりますので、そっと新しいたおるをお渡しいただけますと、びーとたけしに似た顔で「めりいくりすます、みすたあろれんす」と微笑んでくれることでしょう(今一番言わせたい言葉でございます。ふと、よく考えてみましたら、二ちゃんねるのぎこネコにも似ております)。

      ∧ ∧ 
〜′ ̄ ̄( ゜Д゜) 
 UU ̄ ̄ U U

揚幕

北九州は小倉にございます松本清張記念館にて鈴木幹二脚色書下ろしの朗読会を催しております。

前回は中村梅雀、浜名実貴も参加致しました。お近くの方は是非、ご来場ください。


今回はこの四人に留めさせて頂きます。随時更新いたしとう存じます(たぶん)。

次回は「ひげの大男、おつぱい星人のめがねを割る!」編をお送りいたします??
お楽しみにでございます。

【金子義広 (文芸演出部) 記】      

 
 
 
 

         

 
 
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